看護師になって人生をおくっている時に結婚や離別などからシングルマザーになるケースと、シングルマザーが先で手に職をつけたい、資格取得したいということで看護師を目指してみごとに看護師になる、というケースの2つの場合があります。
ここでは、まずはシングルマザーが先で、それから看護師になるための方法についてのご案内をいたします。
看護師になるためには
一般の人 ⇒ 看護学校(いわゆる大学や短大・専門学校に当たるもの)に3年または大学に4年(入学する) ⇒ 国家試験合格 ⇒ めでたく看護師という流れです。
ですから、まずは(大学に入るという人を除けば、一般的には)看護学校に入学する必要があります。
当然、試験があるわけですね。
この倍率が結構高いのです。受験ですから、受験生の思惑もあります。
去年、○○看護学校は倍率が低かったから今年はたくさんの人が狙ってしまって8倍になったとかいう話もあります。
逆に、前年高い倍率のところが今年は定員割れだったなんて話もあり得るのです。
2桁の倍率になることもあるらしいです。
全国平均的には約4倍くらいだと聞いています。凄いですね。最近の大学の倍率が低いことを考えると別次元の話のような気がします。
倍率が上がってきている理由
一つには少子高齢化で看護や介護の人材不足があります。どこでも(現場からは)悲鳴にも似た声が上がっているようなニュースを聞いたりしませんか。
働く側からみるとニーズのある業界ということになります。売り手市場ということです。
それと看護系の学校の人気そのものが上がってきているのもあります。
看護の資格は強いです。勤務地さえこだわらなければ全国どこからでも求人があります。
(最近ではドクターもそうですけど。都会の大病院の方が患者数が多い ⇒ 自分の腕を磨ける ⇒ それに設備もいい・最新の医療機器もある ⇒ せっかくならいい環境で働きたい・新しい医療機器も試したい ⇒ 田舎の病院よりも都会の病院、という流れです)
詳しく調べたい方は都道府県別の看護学校の倍率を検索してみてください。
看護師と准看護師
現場では同じような仕事をします。でも、資格が違うので待遇(給与面)が大きく違ってくるようです。
看護師 | 准看護師 |
---|---|
国家資格 | 都道府県知事免許 |
なるためには 3年の看護学校(専門学校) 4年の大学 |
なるためには・・・ 2年間准看護師学校 3年の高等学校(衛生看護科) |
看護師と准看護師の収入
平成27年賃金構造基本統計調査によると下表のとおりです。同じ年齢や勤務年数というわけではありませんので単純な比較はできませんけど。
看護師 | 准看護師 |
---|---|
年齢38.2歳 | 48.3歳 |
勤続年数 7.8年 | 10.9年 |
毎月給与 32万9,200円 | 27万7,400円 |
年間賞与 83万2,700円 | 63万8,500円 |
年間合計 32.92✕12+83.27=478万3,100円 |
年間合計 27.74✕12+63.85=396万7,300円 |
ほとんど同じような仕事をして年間に(単純に同じ年齢・同じ勤務年数ではありません)約80万円くらい違います。
こうなると頑張って看護師の資格を、というのが普通の発想になりますね。
准看護師のメリット
・最短2年で現場で働ける。
・10年間の実務で通信制の勉強で看護師になることもできます。
それで、通信制で看護師の資格が取れるという間違った情報も出回っているのですね。
※看護師資格は通信制では取得できません。
准看護師の試験は1、2月の頃です。
※一部には准看護師はいずれ(将来的には)なくなる資格だとも言われています。
取るなら今のうちという考え方もあります。
仮にそうなっても先のことでしょうし、その時になってから考えればいいかな、という捉え方と、できるだけ無理がきくうちに(体力があるうちに)看護師の資格まで取得しておいた方がベターかな、という捉え方があると思います。
どこまで考えるか、とか今の状況からどこまで可能か、といったようないろんな条件から簡単には正解はないと思いますし、人それぞれだと思います。
自分なりに情報収集しながら、自分の人生を考えながら判断してください。
看護学校に行くには
試験があります。大学・短大などの受験といっしょです。
試験は2種類です。一般入試と社会人入試です。
社会人入試は特別枠での試験。科目なしの面接と小論文です。
(一部例外もあります)
当然、面接となればそれなりの志望する理由やアピールできるような思いが必要でしょうね。
倍率は非常に高いということです。(合格者数も少ない上、明らかにされていないこともあるそうです)
一般は普通の試験勉強が必要です。もちろん論文や面接もあります。
社会人入試 | 一般入試 |
---|---|
特別枠での試験 科目なし・面接と論文 一部例外あり |
一般の普通の試験です。 面接と論文もあります。 |
試験時期 11~12月 |
1~3月 |
学校の学費
一般的には看護学校の学費は、年間50~100万円~200万円程度です。
国公立・私立、などいろんな種類があります。当然、国公立は安くなります。税金が投入されているからですね。
それぞれ学校によって異なっていますから志望校から資料をもらって調べてみることが必要です。
また生活費や通学費など、いろんな観点から総合的に判断することも大切になります。
学校独自の奨学金制度などを用意しているところもあります。
また、いろんな支援としてシングルマザーの資格取得を支援する制度なども調べてみてもいいかも知れません。
自分の人生をベースに将来像を考えながら、いろんな選択肢の組み合わせがあるでしょうから、自分が通える(目指す)志望校のことからよく調べてみることをお薦めいたします。
また、情報収集には手間暇惜しまずエネルギーを費やしてください。