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看護師さんの給料を他の職種の方と比較してみました。年齢や勤務年数に差がありますから単純には比較できませんけど、一部の資料(統計)からは看護師さんの給与水準は決して低いものではないようです。
ただ、注意して欲しい点があります・・・
看護師さんの給料と他職種との比較
平成27年賃金構造基本統計調査からの数値です。男女の合計で企業規模は従業員数10名以上です。
職種 | 毎月 | 賞与 | 合計(毎月✕12+賞与) |
---|---|---|---|
看護師 38.2歳(7.8年勤務) |
32万9,200円 | 83万2,700円 | 478万3,100円 |
准看護師 48.3歳(10.9年勤務) |
27万7,400円 | 63万8,500円 | 396万7,300円 |
歯科衛生士 33.2歳(6.1年勤務) |
25万7,700円 | 44万1,900円 | 353万4,300円 |
栄養士 34.8歳(7.0年勤務) |
23万5,200円 | 57万6,400円 | 339万8,800円 |
保育士 35.0歳(7.6年勤務) |
21万9,200円 | 60万3,000円 | 323万3,400円 |
百貨店勤務 41.8歳(13.9年勤務) |
24万9,000円 | 51万2,200円 | 350万600円 |
他の職種と比較して極端に低いという水準ではありませんね。
実際には、夜勤があったり、役職についていたりして年収が700万円とか800万円といった方もいらっしゃるようです。(40歳代とか50歳代など)
ネット上に匿名で数字を公開しているサイトもありますから確認できます。
もちろん年齢差もありますから、単純に「えーっ?」とならないでください。
サラリーマンの平均給与
国税庁から出ている統計です。平成27年9月に最新のものが出ています。平成26年の分です。
それによるとサラリーマンの平均給与は415万円です。
傾向としては横這いです。微増という感じです。
実は(長期的にみると)平成9年から右肩下がりで推移してきて、平成21年から微増・横這い・微減で最近は推移しているというのが実態です。
平均 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
415万円 | 514万円 | 272万円 |
前年 414万円 |
511万円 | 272万円 |
女性の数値が低いのは男女差というよりも平均年齢とか勤務年数の違いが大きいと思います。
シングルマザー看護師の給与の実態
数値に表れているものには別の一面があります。
これは全国レベルの話です。都市部と地方都市、さらには地方の小さい町レベルだとまったく数値が異なってきます。
よくテレビニュースなどで最低賃金というのがでます。アルバイトにしてもしかりです。
都市部、大都会では高校生のアルバイトでも時給1,000円近いものもあります。最近では人手不足でどんどん上がっているのもあるようです。
一方、地方では大人のアルバイト・パートさんの時給が700円未満の最低賃金レベルというところもたくさんあります。地方はそれが当たり前なのです。
ということは本ページで2つの統計数値から給与をみてきましたけど、都市部と地方都市では別世界だと認識していた方がいいと思います。
サイトなどで公開されている情報では、○歳病院(外来勤務)勤務のシングルマザーですけど毎月○○万円で子どもと2人のシングルマザーですけど十分に暮らしていけてます、といったような情報に出くわすことがあったりしますけど首都圏近郊など特殊な例だと認識するようにした方がいいと思います。
逆に、そんな感じで情報を発信されると地方都市や地方の町でシングルマザーとして暮らすという人たちにはどうしょうもない現実に悩んでしまうことにつながったりするとしたら残念なことだと思います。
低い給与水準で悩んでいる人の方が解決策を求めている、情報を求めている人たちであるはずです。
そんな人たちへの思いを忘れることなく情報は発信していきたいものです。